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タクシーに揺られること数十分。ようやく公園に到着です。 成歩堂「ヒャッホーーイ!公園だーっ!!」 何故か猛ダッシュで公園へ入っていく成歩堂。 ほんとに遠足に来た子供みたいになってます。 成歩堂「ん?アレは………」 ふと辺りを見回すとソコには親友兼ライバルでちょっと気になる存在な御剣の姿が。 成歩堂のウキウキ気分は更に高まります。 成歩堂「おーい、御剣。まさかお前が来てるなんて思わなかったよ」 御剣「・・・・・・・・」 成歩堂の呼びかけが聞こえているのかいないのか、 御剣は無言でスタスタと通り過ぎてしまいます。 成歩堂「・・・・・・・み、御剣?」 成歩堂「おい!ちょっと待てよ!御剣ーーーーー!!!」 御剣「・・・・・・・・・・・」 物凄い勢いで必死に追い駆けます。・・・が、 成歩堂の叫びも虚しく、御剣は早足で公園から去ってしまいました。 きっと急いでたんだろう、無視されたワケじゃないぞ!と自分に言い聞かせ、 気を取り直して辺りを見回してみると… 冥 発見! 早速声を掛けてみます。 成歩堂「やぁ、狩魔検事。君も来てたんだな」 メイ「君も?他にも誰か来ていたのかしら…?」 御剣と違い、冥がヤケに優しいです。 そんな冥の優しさ(?)にほだされた成歩堂は、 さっきのことを打ち明けてみることにしました。    メイ「あら、そんな事があったの。    大方貴方が怜侍の気に障ることでもしたんでしょうけど、    今日は機嫌が良いから教えてあげる。花でも贈ることね。」 成歩堂「・・・・は、花?」 無視された原因を誤解されてしまった事より、冥の口から 出た言葉にビックリ。 メイ「そうよ。怜侍は赤い花がお気に入りなの。    何?この私のアドバイスが聞けないっていうのかしら?」 成歩堂「い、いやいやいや!すごくタメになったよ、ありがとう」      (何だか無理矢理な展開な気もするけど、気にしないでおこう…) メイ「…素直でよろしい」 ムチが飛んできそうな気配を読み取った成歩堂は慌ててお礼を言います。 何だかんだで和やか〜にお話していましたが、ふと成歩堂はある事を思い出しました。    成歩堂「そういえばゴドー検事もこっちに来てるのかな」 何気なく尋ねてみますが、 メイ「あの男の話は止めてちょうだい!     日本の諺では噂をすれば影って言うんでしょう?」 以前、3−5の事件で軽くあしらわれた事を気にしているのか、 両手を突き出して話にストップをかけられました。 成歩堂「ははは、まさか…。いくらゴドー検事でもいきなり現れたりしないよ」 とか言ってたら… ほんとに現れました。 ナル&メイ「「ヒッ!」」「「キャッ!!」」 ゴドー「クッ…壁に耳あり障子に目あり、噂話にゴドーあり…だぜ」 相変わらずよく分かるような分からないような事を言っていますが、 成歩堂も冥も突っ込むどころじゃないようです。    ゴドー「じゃじゃ馬なお嬢ちゃんにはお仕置きする。              そいつが俺の、ルールだぜ」 ピタピタピタ 成歩堂より自分を嫌がっていた冥の頬を軽く叩くゴドーさん。成歩堂は呆気に取られてます。 メイ「ちょ、ちょっと何するのよ!やめなさいっ!」 シム人お得意のバシーーン!な頬ビンタではなく、一応女の子相手なので控え目(?)に ペシペシやってるんですが、さすがに冥もご立腹です。 メイ「パパにだって、ぶたれた事なんか無かったのに…っ!!」 何処かで聞いたフレーズを言いながらワっと泣き出す冥。 原作では確実に有り得ない出来事に、まだ固まったままの成歩堂。 成歩堂「あ、あの…二人とも、喧嘩は良くないんじゃないかな…」 やっとのことで我を取り戻した成歩堂は恐る恐る二人に声を掛けてみますが、 時既に遅し。重苦しい空気は消えません。冥もゴドーも背を向け合ったままです。 (このままここにいたら狩魔検事のムチのフルコースの餌食になりそうだ…) 本能で嫌な予感を感じた成歩堂はそそくさとその場を離れることに。 成歩堂「もしもし、至急帰りのタクシーをお願いします」 するとタクシー会社から… 迷うことなく「はい」を選択。 暫くして迎えに来たタクシーに乗り込む頃には、 既に日もどっぷり暮れて夜になっていました。 家についた成歩堂君は余程(精神的に)疲れているようで、 真っ先に布団にもぐりこみます。 成歩堂「ぼく…この世界で上手くやっていけるのかなぁ。      とりあえず近いうちに御剣に花でも贈ってみるか」 冥からのアドバイスをいつか実行しようと心に決め、成歩堂君は眠りに落ちていきました。 初日は散々だったけど、きっと次こそ良いことあるさ!(多分) sim top   BACK