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「……君がそんなこと言うなんて珍しいな。 もしかして、心配してくれてるのか?」 「そうですよ。 心配なんだ……、親友の君のことがね。 恋人の無罪を証明したいがためにガラスの小瓶を食べたり、 燃える吊り橋を渡って真冬の激流に飲まれたり……、 君は自分の身を省みない人ですから」 うぐっ……そんなことまで知ってるのか。 ほんとに油断のならない奴だな……。 「……心配はいらないさ。 そこまでぼくのことを知ってるなら、 ぼくの悪運の強さと、タフさも知ってるだろ。 だから安心して、ぼくに情報を提供してくれて構わない」 「……………………今月25日の午後8時に、 彼らの船が港を出るようです。行き先はギリシャ、だそうですよ。 君のような人間から逃げるための国外逃亡ってヤツだろうね」 「今月の25日って……3日後じゃないか!」 「ぎりぎり間に合って良かったですね。 私の情報への有り難味も、実感できたんじゃないですか?」 「……一体どこでこういった情報を手に入れてるんだか… 本当に信用して大丈夫なんだろうな?」 「それは君の好きにするといい。 ただ……私が今までに一度も誤った情報を、 君に渡したことはないって事実は、忘れないで欲しいね」 確かに、こいつの情報が外れたことはない。 この点に関しては、信じても大丈夫だろう。 3日後、午後8時か……。 ようやく、やつらの尻尾を捕まえられそうだ。 BACK  NEXT sims2 top