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牙琉「私と彼女のことですが……」 「単なる依頼人と弁護士であって、 愛で結ばれた男女の関係ではありませんよ」 オドロキ「そ、そうなんですか!? オレ、てっきりお二人は………」 牙琉「君は知らないだろうけど、彼女は離婚のことで 私に依頼にきた方でね。彼女いわく、 『しばらくは恋愛や結婚はウンザリ』 だそうです」 オドロキ「はぁ……成る程…」 牙琉「でもオドロキくん、そういった気持ちは…… あまり良いとは言えないね」 オドロキ「そ、それって………」 (オレ……フられるのか………!?) 牙琉「彼女がどれほど美しくても、依頼人に対して 恋愛感情を抱くというのは……弁護士として、 仕事をする上でも支障をきたしますから」 オドロキ「!!!」 (もしかして、もしかしなくても…… 先生、オレがあの依頼人を好きなんだと勘違いしてるのか…) 牙琉「まぁ、君はまだ若いから仕方がないとは思いますが…… とりあえず、これで君の悩みは解消されたかい?」 オドロキ「あ、はい!!ありがとうございます!」 牙琉「それを聞いて安心したよ。 じゃあ明日からは、また元気なオドロキくんの姿を見せて下さいね」 オドロキ「……はいっ!!先生!」 (…ま、今日のところはいいか……。 でもこれ以上、抑え込んでるのは無理だ。 近いうちに……オレのこの気持ちに、決着をつけよう。 それが、どういう形になるにせよ………受け入れるしかないな…) sims2 top   BACK