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牙琉「何がおかしい!!」 成歩堂「ははっ、・・まぁそう怒るなよ」 牙琉「怒りたくもなりますよ! 用が無いのなら、さっさと帰って下さい」 成歩堂「・・・用なら、ちゃんとあるさ」 成歩堂「ぼくはね・・・今日、君の心を暴きにきたんだ」 牙琉「私の心・・・?」 成歩堂「そうだ。前にここで会った時、君の中に・・・ 暗くて、絶望的なまでに冷たい“何か”があることを、ぼくは知った。 それが何なのか・・・ぼくにはソレを知る権利がある。 だから、嬉しかったのさ。 こうして少しでも本心を見せてくれるなんて、大きな一歩だと思ってね」 牙琉「何を言い出すかと思えば・・・ 私の心を暴くですって?驕るのもいい加減にして欲しいですね。 ・・・仮に何かあったとして、君に易々と打ち明けるとでも?」 成歩堂「さぁ、それは君次第だろうね。 じゃあ、早速始めようか。 牙琉、ぼくにはどうしても気になることがあった。 この七年間、ぼくらは親友として付き合い続けてきたね。 お前は、本当はぼくのことなんて憎くて、嫌いだったんだろう? なのに何故、7年間もぼくと親友のフリをしたんだ? 保身のために・・・3人もの命を奪おうとした君にとって、 ぼくを監視するよりも、何らかの間接的な手段を用いて、 ぼくを消した方が都合が良かったはずだ。 ぼくが弁護士を辞めるキッカケとなった捏造の証拠品・・・ あれを用意したのは誰か? あの事件をよく知り、検事側と繋がりのあった君を疑わないはずがない。 なのに君は、あんな小さな女の子に手を掛けようとはしたくせに、 一番目障りで、一番危険因子となりうるぼくには、何もしようとはしなかった。 それどころか、ぼくの依頼を受けた時・・・ ぼくに告発されるまでは、ぼくを本気で無罪にしようとしていたね。 ぼくが君を告発しようとさえしなければ・・・ あのウェイトレスを殺人犯に仕立て上げ、君は今でもぼくと親友として付き合い続けていたはずだ」 牙琉「・・・・・・・・・・・・っ!」 成歩堂「牙琉・・・・ぼくのことを、本当は嫌ってなんかいなかったんじゃないか?」 BACK NEXT sims2 top