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牙琉「・・・言いたいことは、それだけですか? 私が君を嫌っていないだなんて、前向き思考もソコまでいけば天晴れですね」 成歩堂「ふぅん。その割には・・・さっき、一瞬だけど震えていたね」 牙琉「くっ・・・だから何だって言うんです! オドロキくんみたいな、子供じみた難癖をつけるのは止めてもらおうか!」 成歩堂「オドロキくん、ねぇ・・・。 ぼくは彼のことも、不思議だったんだよな。 穏やかそうな見た目と違って、君は人一倍警戒心が強いのに・・・ どうして彼を傍に置こうとしたんだ? オドロキくんのことは随分と可愛がっていたらしいじゃないか。 何かに利用するでもなく、純粋に彼を育てていたな。 それも、『大切なのは真実』というのが信条の・・・彼の理想の師として」 牙琉「彼は、優秀な弟子でしたよ。 ・・・君の元に身を寄せてからは、ハッタリと、 おかしな能力に頼る二流の弁護士になりましたがね」 成歩堂「悪いけど牙琉、それは違うんだよ。 確かに彼はぼくの事務所にいるけど、 ぼくは彼に、弁護士としての法廷テクニックは何も教えちゃいない」 牙琉「っ・・・・・・・それが何だと・・・」 成歩堂「分からないのか? あれが彼の本来の資質だったってことだよ。 君が大嫌いだっていう、ぼくにソックリな・・・ね」 BACK  NEXT sims2 top