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オドロキ「!牙琉検事」 牙琉「やっぱりおデコくんか。 その広いおデコと触角は、絶対に君だと思ったんだよね」 ・・・自分だってドリルのくせに。 と突っ込みたいところだが、悪気は無さそうなので止めた。 オドロキ「FANの女の子達はいいんですか? アッチで待ってるんじゃ・・・・・」 牙琉「今日は仕事じゃなくお忍びで来たからね。 今のぼくはガリューウエーブのガリューじゃないのさ」 あの牙琉検事でも、たまには息抜きしたくなるんだな。 いや・・・でも、息抜きならオレなんかとじゃあなく、 FANの可愛い女の子とお茶でも飲んだ方が良さそうなもんだけど。 不思議そうにしているオレをよそに、 牙琉検事は体の力を抜いて仰向けになり、水面の上に寝そべった。 オドロキ「気持ち良さそうですね、牙琉検事」 牙琉「だろ?おデコくんもやってごらんよ」 おっ。これは確かにイイかもしれない。 牙琉「・・・・おデコくん。 こうしていると、日頃の忙しさが嘘みたいに思えてこないかい?」 オドロキ「そうですね、水のベッドってのも悪く無いです」 牙琉「それにホラ、見てごらんよ。空を」 言われた通り、オレは空を見上げた。 雲ひとつ無い青空が、どこまでもどこまでも・・・遥か彼方まで広がっている。 吸い込まれてしまいそうな青さだ。 オドロキ「・・・綺麗ですね」 牙琉「あの空を見ていると、自分の悩みなんて、 実に下らないチッポケなものに思えてくるから不思議だね」 悩み? 牙琉検事に悩みなんて・・・・ 牙琉「好きなんだ。こうしてるのが。 まるであの大空を独り占めしてるみたいだからさ」 そう言って微笑む牙琉検事は、少し寂しそうで。 オレは、彼の悩みの原因に思い当たった。 ・・・ような気がする。 BACK  NEXT sims2 top