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陽も落ちて暗くなってくると、オレと検事は この敷地内にあるバーで休むことにした。 牙琉検事はバイクで来ているから、 お酒は呑まないみたいだ。 チャラチャラしてるみたいで、こういうとこは真面目なんだよな。
オドロキ「はー、このカクテル結構イケますよ。 なんでも、ここのオリジナルらしいんです」 牙琉「・・・・・ぼくは今、先入観ってやつの 恐ろしさに打ちのめされたよ」 オドロキ「カ、カクテルぐらいでそこまで打ちのめされなくても・・」 牙琉「いやそうじゃない。 おデコくんが未成年じゃないって事実に、さ」 うっ・・・。 そりゃ確かにオレは童顔だって言われるけど・・・。
「え?兄ちゃん、成人してるのか?」 オレたちの会話を聞いた、隣のオッチャンが話しかけてきた。 オドロキ「お、オレ22ですよ!」 オジサン「はっはっは、そりゃ悪かったなぁ。 ちっさくて可愛い顔してるから、てっきり中学生くらいかと思ったよ」 オドロキ「いやだなぁ、いくら何でも中学生は無いですって」 オジサン「いいじゃねぇか、若く見られるってのは。 俺なんざ、まだ30過ぎなのに40以上に見られたりするんだぜ」 牙琉「・・・・・・・・・・」
ん? 牙琉検事、急に黙り込んで・・・ どうしたんだろう?
牙琉「・・・今日はもう遅いし、送ってってあげるよ」 オドロキ「あ、はい!ありがとうございます」 ・・・気のせいかな? ・ ・ ・
オドロキ「本当にいいんですか?」 牙琉「何がだい?」 オドロキ「送ってくれるって・・・」
牙琉「構わないよ。 まぁ、ぼくは滅多に後ろには乗せないから・・・おデコくんはラッキーだね」
・・・・・・オレも免許、取ろうかなぁ。 BACK NEXT sims2 top