2
打倒・信パパを目標に夜遅くまでチェスの特訓を続けていたので 睡魔で目がショボショボになっている怜侍少年。 ごしごしと目を腕で擦っています。 そこへドアを開けて怜侍少年の部屋に信が入ってきました。
信「怜侍、まだ起きてたのか。もう寝ないと・・・・・・・・・」 怜侍「あ、お父さん…」 信(れ、怜侍が泣いている…?!)
ただ目を擦っていただけなのですが、誤解して呆然と立ち尽くす信。 この後、「は、早く寝るんだぞ」とそそくさと部屋を出て来てしまいました。
「怜侍に何か悩みでもあるんだろうか…。 ひょっとして私が仕事であまり遊んでやれてないからか?」 いや、シム世界では毎日会ってます。寧ろ会ってない日の方が珍しいぞ、信パパ・・・。 そうこう考えている内に信にも眠気が襲ってきました。 信「ふぅ、ちょっと休むか…」
ソファにごろんと横になります。手の位置がちょっと乙女チック。 信「Zzzzzz・・・・むにゃむにゃ、怜侍〜・・・・・」
ちょっと休もうと横になると人間て寝てしまうものですが、 信パパも例に漏れず眠ってしまいました。アっという間に朝です。
![]()
学校へ行くために準備を整え終えた怜侍少年が隣に座ると、 その気配で眠りから覚めたのでしょうか。ようやく起き上がります。 信「しまった!眠ってしまったのか…!」
怜侍「お父さん、大丈夫?」 信「あ、あぁ。大丈夫だとも。ほら、早くしないと遅刻するぞ」 怜侍「お父さん、お母さん。行ってきます」
![]()
信パパに急かされた怜侍少年は迎えに来たスクールバスに乗り込み、 学校へ行ってしまいました。
決して仕事をクビになったわけではなく、今日も信パパの仕事は休みなので夫婦二人きりです。 奥さんの分と自分の分のコーヒーを淹れながら、信パパは 昨夜あったことを妻に相談してみる事にしました。
信「実は昨日、怜侍が落ち込んでいてな…。 何か思い当たることは無いか?」 御剣母「そうね、そういえば…あの子まだコッチじゃ 友達がいないみたいなのよ。もしかしたらソレが原因かもしれないわ」 信「成る程、友達か…」
信「じゃあ取り合えず、寂しさを紛らわすためにペットを飼ってやるのはどうだろう。…インコとか」 御剣母「そうねぇ…ここじゃまだ鳥は売ってないから、熱帯魚なら何とか手に入るわ」 信「よし、それじゃあ熱帯魚で決まりだな」 そしてお昼過ぎ、怜侍少年が学校から帰ってきました。
右手に紙切れ、もとい今日のテストを持っているようです。 怜侍「お父さん、お母さん。ただいま!算数のテストで100点取ったんだ」
よっぽど嬉しかったんでしょう、背を反り返らせてテストを見せてます。 この後ガッツポーズを決めてたりと、シム世界では怜侍少年も陽気になっている模様。 ちなみに頭上の気分を表すダイヤも緑からプラチナに変化しています。
信「よくやったな、偉いぞ怜侍。さすがお父さんの子だ」 ぎゅっと息子を抱き締める信パパ。 恋愛もいいけど、親子愛ってほのぼのしてて良いなぁ…。 信「実は怜侍が勉強を頑張ってるからご褒美があるんだよ。ほら、こっちへおいで」 怜侍「ご褒美…?何だろう…」
さすがに落ち込んでたからとは言えず、日頃の褒美と言って怜侍少年をリビングに連れていきます。 そこには熱帯魚の入った水槽が。 怜侍「わぁ、これってもしかして…」 信「あぁ、熱帯魚だよ。ほら、最近ニ○とかいう熱帯魚が主人公のアニメを見て喜んでいただろう?」 怜侍「ありがとう、お父さんお母さん!僕、ちゃんと世話するよ!」
![]()
その言葉の通り、暇を見ては餌をあげたり様子をチェックしたり・・・(掃除は大人しか出来ないので大人任せ) 新しい友達に怜侍少年も満足な様子。 信パパの勘違いから始まりましたが、結果的には良い感じに。
というか、たまにこんな感じで水槽をコンコン叩いて集まってきた魚に ずっと話し掛けたりしてるんですが、笑顔は可愛いけどちょっと不気味です。 こんな笑顔は成歩堂や矢張も見た事無いんだろうなぁ…。 ある意味人間との接点が薄まった気がしないでもないけど、とりあえず幸せそうなので大丈夫でしょう。うん。 おまけ 信「ほーら、怜侍。ペットボトルでこんな事が出来るんだぞ〜」
怜侍少年が落ち込んでいると勘違いしている信パパによる励ましパフォーマンス。 この後もんの凄いスピードでギュンギュンとペットボトルお手玉を披露してました。
しかも終わった後はちゃんとお礼ポーズで決めます。 でも折角カッチョよく決めているのに愛息子は曲芸に飽きてTVを見てるのが切な過ぎる…。 親の心子知らずとはこの事ですね。 BACK NEXT sims2 top