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「オドロキくん。今日は珍しく静かだったけど、何かあったのかい?」 「えっ」 「私で良ければ相談に乗りますよ」 「だ、大丈夫です!……あの、ちょっと昼に食べたサンドイッチに当たったみたいで… ほんとに悩み事があるとか、そんなんじゃないですからっ」 (先生が、依頼人の女の人といるのを見てから元気が出ないんです ……なんて、言えないよなあ…) (でも、こんな調子じゃ先生の足を引っ張りそうだし、 気持ちを落ち着けて、いつも通りに仕事をこなさなきゃ) 翌日 「久しぶりに六法全書でも読むか…気も紛れそうだし」 (きっと公園のアレが原因で、先生を意識してるだけだ…きっとそうだ) (あれから結構経ったし、そろそろ先生のことに あんな過剰に反応はしなくなってるはず……! あ、先生だ) 牙琉「えぇ、先日はこちらこそお世話に……」 牙琉「貴方のお悩みを解決するお手伝いが出来て、何よりですよ」 オドロキ(ひょっとして、この前の……?) 「今からですか?えぇ、私は構いませんが。 では、すぐにそちらへ伺いましょう」 オドロキ(べ、別に先生があの人と電話してたって、どうって事はないさ…) 「オドロキくん、今から依頼人と会ってくるよ。 食事は彼女と済ませることになったから、私の分は気にしないで下さいね」 「はい、分かりました! あの……もしかして、前の依頼人ですか?赤い髪で、凄い美人な」 「あぁ、よく分かったね。彼女が直接、私に相談したいと言ってきたんだ。 ああ、そうそう…くれぐれも、火の扱いには気を付けるように」 「は、はいっ」 「帰って家が燃えて無くなってるなんて、困りますからね」 「大丈夫です!」 (うう、笑顔が逆に怖い…) (先生は今頃、あの依頼人と食事中かぁ…… しっかりしろ、ホースケ! もう先生を意識しないって決めたじゃないか) (……………… …………………… 駄目だ!やっぱり気になる!!!) (ほんとにオレ、どうしちゃったんだろう… 自分がどうしたいのかも、よく分からないし…… こういう時は……………) (……そうだ、あの人に相談してみよう!) BACK  NEXT sims2 top