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「そろそろ来てるはずなんだけど……」





「お待たせ。…待ったかい？」

「大丈夫です！オレも今来たばかりですから」






「今日はわざわざありがとうございますっ」

「構わないさ、ぼくで良ければ相談に乗るよ。

……そうだな、お代は昼飯でいいよ」

「勿論です。成歩堂さんに相談に乗ってもらえるなら安いモンですよ」






「ふーん……じゃ、好きなもの何でも頼んでいいのかい？」

「も、勿論です！」
（……うう、オレ…軽はずみだったかも…）





「……………………………」

「……………………………」

「…………………………あの」

「何だい？」

「でか過ぎでしょ、これ！」





「いや、これ美味しいんだよ。
でかい割りには、そんな高くないし」

「ね、値段は確かにそうですけど……」
（食べきれるか心配になってきた……）


「…で、相談って何だい？」

「あ、はい！」






「これはあの、オレの話じゃなくてオレの知り合いの話なんですけど……

ちょっとした事故で上司とキスしちゃったのがキッカケで、
やたらと上司のことを気にかけるようになっちゃったらしいんですよ」

「へえ、君の知り合い…ねえ。
…それで？」

「その上司が他の人と仲良さそうにしてると、
気分がモヤモヤして落ち着かなくなったり、とにかく大変なんです」

「なるほど」





「それは恋、だね」

キッパリ




「え

い、いやいや。恋ってそんな」


「……いわゆる、ヤキモチってやつだよ」




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